確定申告に必要な書類一覧|ケース別チェックリスト付き

確定申告に必要な書類一覧|ケース別チェックリスト付き
鮎澤パートナーズ代表 鮎澤 竜哉
公認会計士 第47928号・税理士 第159175号・社会保険労務士 第13240067号・行政書士 第24061284号
年間100社以上の法人決算・会社設立・税務調査対応を支援。

「確定申告に何を準備すればいいかわからない」とお悩みの方に向けて、給与所得者・個人事業主・不動産所得・譲渡所得の4パターン別に必要書類をチェックリストで整理します。この記事を読めば、書類の漏れなく確定申告の準備が完了します。

🏆 結論:全員共通で必要な書類は3つだけ

確定申告書・マイナンバーカード(本人確認書類)・所得がわかる書類(源泉徴収票等)の3つが全員共通で必要です。それ以外は、申告の理由(医療費控除・青色申告・不動産売却など)に応じて追加書類が変わります。以下のチェックリストで、自分に必要な書類を漏れなく確認してください。

全員共通で必要な書類一覧

確定申告を行うすべての人に共通して必要な書類は以下のとおりです。確定申告書は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使えばオンラインで作成できるため、紙で入手する必要はありません。

書類 入手先 提出要否
確定申告書(第一表・第二表)国税庁作成コーナー / 税務署提出必須
マイナンバーカード市区町村窓口提示またはコピー添付
還付先の口座情報通帳 / キャッシュカード申告書に記載(提出不要)

💡 実務のポイント

マイナンバーカードを持っていない場合は、通知カード(番号確認書類)+運転免許証等(身元確認書類)の2点セットが必要です。e-Taxで電子申告する場合はマイナンバーカードが事実上必須になるため、まだお持ちでない方は早めに申請しておくことをおすすめします。

確定申告の基本的なしくみや全体の流れは「確定申告とは?対象者・期間・やり方を完全ガイド」で解説しています。

確定申告書の種類と使い分け判定表

第一表〜第四表の使い分け

確定申告書は第一表から第四表まであり、全員が使うのは第一表・第二表のみです。第三表・第四表は該当する所得がある場合に追加で使います。

申告書 使う場面 該当する人
第一表・第二表所得・控除・税額の計算と個人情報全員必須
第三表分離課税の所得がある場合土地・建物の譲渡/株式の譲渡/先物取引/山林所得がある人
第四表損失の繰越・繰戻しがある場合事業の赤字を翌年以降に繰り越す人/雑損失の繰越がある人

参考: 国税庁「確定申告書等の様式・手引き等」

【給与所得者】確定申告の必要書類チェックリスト

共通で必要な書類

会社員・パート・アルバイトの方が確定申告する場合、勤務先から受け取る源泉徴収票が基礎資料になります。源泉徴収票は確定申告書への添付は不要ですが、記入時に数字を転記するため必ず手元に用意してください。

控除の種類別に追加で必要な書類

申告する控除 必要書類 入手先
医療費控除医療費控除の明細書自分で作成(国税庁HPでDL)。領収書は5年間保管
ふるさと納税寄附金受領証明書各自治体から郵送(寄附後1〜2ヶ月)
住宅ローン控除(初年度)①計算明細書 ②残高証明書 ③登記事項証明書 ④売買契約書の写し①国税庁HP ②金融機関(10〜11月発行) ③法務局 ④契約時に取得
雑損控除被害額を証明する書類・修繕費の領収書保険会社の通知書・工事業者の領収書
副業所得の申告報酬の支払調書(あれば)・収支の記録・経費の領収書取引先から交付 / 自分で作成

会社員の確定申告の具体的な手続き方法は「会社員の確定申告|必要なケースと手続き方法」で詳しく解説しています。

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書類の準備からお手伝いします

初回相談無料。書類が揃っているか不安な方も、税理士がチェックリストで確認します。

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【個人事業主・フリーランス】確定申告の必要書類チェックリスト

青色申告と白色申告で必要書類が異なる

書類 青色申告 白色申告 備考
確定申告書(第一表・第二表)全員必須
青色申告決算書損益計算書+貸借対照表(65万円控除の場合)
収支内訳書収入と経費の内訳を記載
帳簿(仕訳帳・総勘定元帳等)提出不要だが7年間保存義務
請求書・領収書提出不要だが5〜7年間保存義務
銀行口座の入出金記録収入・経費の裏付け。クラウド会計連携で自動取得可

青色申告の詳しいメリットと手続きは「青色申告のメリットと始め方を完全ガイド」をご覧ください。

💡 実務のポイント

軽貨物ドライバーや配達員など、個人事業主として確定申告する方は、ガソリン代・車両維持費・通信費などの経費が多くなります。領収書を月ごとにファイリングしておくと、確定申告時の集計が格段に楽になります。クラウド会計ソフト(freee・マネーフォワード等)を使えば、銀行口座やクレジットカードの明細を自動取込できるため、さらに効率的です。

【不動産所得がある人】確定申告の必要書類チェックリスト

書類 入手先 備考
不動産所得用の青色申告決算書 or 収支内訳書国税庁HPでDL不動産所得専用の様式を使用
賃貸借契約書自分で保管家賃収入の根拠
管理費・修繕費等の領収書管理会社・工事業者経費計上の根拠。5年間保存
借入金の返済予定表金融機関利息部分が経費になる
固定資産税の納税通知書市区町村経費計上の根拠
減価償却の計算資料自分で作成建物の取得価額・耐用年数から計算

【譲渡所得がある人】確定申告の必要書類チェックリスト

不動産を売却した場合

書類 入手先 備考
確定申告書 第三表国税庁作成コーナー分離課税用
譲渡所得の内訳書国税庁HPでDL売却価額・取得費・経費を記載
売買契約書の写し(売却時)不動産会社売却価額の証明
売買契約書の写し(取得時)自分で保管取得費の証明。紛失時は概算取得費(5%)で計算
仲介手数料等の領収書不動産会社譲渡費用として控除可能

⚠️ 注意

取得時の売買契約書を紛失している場合、取得費は売却価額の5%(概算取得費)で計算されます。例えば3,000万円で売却した物件の取得費が不明の場合、取得費は150万円としか認められず、譲渡所得が大幅に増えてしまいます。売買契約書は必ず保管してください。

書類の入手先と入手時期のタイムライン

確定申告の書類は年間を通じて順番に届きます。早めに準備を始めるために、主要な書類の入手時期を把握しておきましょう。

時期 届く書類 発行元
10月〜11月生命保険料控除証明書・地震保険料控除証明書各保険会社
10月〜11月住宅ローン年末残高証明書金融機関
寄附後1〜2ヶ月ふるさと納税の寄附金受領証明書各自治体
翌年1月下旬源泉徴収票勤務先
翌年1月下旬支払調書(報酬がある場合)取引先(任意発行)
翌年2月医療費のお知らせ(医療費通知)健康保険組合

💡 実務のポイント

毎年2月の申告直前に「保険料控除証明書が見つからない」という相談が多発します。10月〜11月に届いた証明書類は、届いたらすぐに「確定申告用」のクリアファイルにまとめて保管するのが最も効果的な対策です。再発行には2〜3週間かかるため、紛失に気づいたら早めに保険会社へ連絡してください。

e-Tax利用時に添付省略できる書類一覧

e-Tax(電子申告)を利用すると、一部の添付書類を省略できます。ただし、省略した書類は5年間保存し、税務署から求められたら提示する義務があります。

書類 e-Taxで省略 注意点
源泉徴収票○ 省略可申告書への記載は必要
生命保険料控除証明書○ 省略可5年間保存義務
社会保険料控除証明書○ 省略可5年間保存義務
医療費控除の明細書× 省略不可データ送信が必要
寄附金受領証明書○ 省略可XMLデータがあれば自動入力も可
住宅ローン残高証明書× 省略不可PDF添付またはイメージデータ送信
登記事項証明書× 省略不可別途郵送またはPDF添付

参考: 国税庁「申告書に添付・提示する書類」

書類不備で差し戻されるパターン5選と対策

不備パターン 具体例 対策
① マイナンバー記載漏れ申告書にマイナンバーを書き忘れ作成コーナーなら入力欄があるため漏れにくい
② 控除証明書の未添付生命保険料控除証明書の添付忘れ(書面提出時)添付書類台紙に貼ってから封入。e-Taxなら省略可
③ 口座情報の誤記還付先口座の番号を間違えて還付が遅延通帳やキャッシュカードを見ながら記入
④ 第三表の未提出不動産売却で分離課税の第三表を出し忘れ作成コーナーで所得の種類を選択すれば自動生成される
⑤ 源泉徴収票の数字の転記ミス「支払金額」と「所得控除の額の合計額」を逆に記入源泉徴収票の各欄と申告書の対応を確認してから記入

💡 実務のポイント

書面で提出するよりe-Taxの方が、入力チェック機能が働くため不備が起きにくいです。特に源泉徴収票の転記ミスは、スマホのカメラでの自動読取機能(国税庁作成コーナー対応)を使えばほぼ防げます。初めての方こそe-Taxの活用をおすすめします。

確定申告書の作成方法3つの比較

方法 おすすめの人 費用 所要時間の目安
国税庁の作成コーナー給与所得者の還付申告無料1〜2時間
確定申告ソフト個人事業主・副業あり年額0〜2万円程度日常の記帳+申告1〜2時間
税理士に依頼複雑な所得がある人・時間がない人1万〜10万円程度書類を渡すだけ

所得控除の種類と適用条件については「所得控除の一覧と適用条件」をご参照ください。年末調整との関係は「【税理士×社労士が解説】年末調整とは?しくみ・対象者・手続きの流れを完全ガイド」で解説しています。

よくある質問(FAQ)

確定申告書はどこでもらえますか?
税務署の窓口で入手できるほか、国税庁ホームページからダウンロードも可能です。ただし、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使えばオンラインで直接作成・提出できるため、紙の申告書を入手する必要はありません。
源泉徴収票は確定申告で提出する必要がありますか?
令和2年分以降、源泉徴収票の添付は不要になりました。ただし、申告書に記載する金額の基礎資料として必要なため、手元には必ず用意してください。e-Taxではスマホカメラで源泉徴収票を読み取って自動入力する機能もあります。
医療費の領収書は提出が必要ですか?
領収書の提出は不要です。代わりに「医療費控除の明細書」を作成して提出します。明細書は国税庁のフォーマットをダウンロードして記入するか、作成コーナーで入力します。ただし、領収書は税務署から求められた場合に備えて5年間保存する義務があります。
確定申告書AとBの違いは何ですか?
令和5年(2023年)1月の改正で、確定申告書Aは廃止され、現在は1種類に統一されています。以前は給与所得者向けが「A」、個人事業主向けが「B」でしたが、現在は全員が同じ様式を使います。古い情報に惑わされないようご注意ください。
支払調書がもらえない場合はどうすればいいですか?
支払調書は取引先に交付義務がないため、届かないことも珍しくありません。確定申告では支払調書の添付は不要なので、自分の売上台帳や入金記録をもとに正確な収入金額を申告すれば問題ありません。
ふるさと納税の証明書を紛失した場合はどうすればいいですか?
寄附先の自治体に再発行を依頼できます。ただし再発行には2〜4週間かかることがあるため、早めに連絡してください。また、ふるさと納税ポータルサイト(さとふる・ふるなび等)によっては、XMLデータをダウンロードしてe-Taxに直接取り込める場合もあります。
保存義務のある書類は何年間保管すればいいですか?
帳簿は7年間、領収書・請求書は5〜7年間(青色申告の場合は7年間)の保存が必要です。e-Taxで添付を省略した書類も5年間保存義務があります。税務調査は過去3〜5年分が対象になるため、最低5年間は全書類を保管してください。
マイナンバーカードがなくても確定申告できますか?
書面提出や税務署窓口への持参であれば可能です。その場合、通知カード(番号確認書類)と運転免許証等(身元確認書類)の2点が必要です。ただし、e-Taxで電子申告する場合はマイナンバーカードが事実上必須です。ID・パスワード方式は税務署窓口で事前届出が必要な暫定措置です。
確定申告書の控えはもらえますか?
令和7年(2025年)1月以降、税務署での収受日付印の押なつが廃止されました。確定申告書の提出事実を証明するには、e-Taxのメッセージボックスの受信通知や、国税庁の「申告書等情報取得サービス」を利用します。融資申請等で提出証明が必要な場合は、e-Taxで申告するのが確実です。
書類を間違えて提出した場合、修正できますか?
申告期限(3月15日)前であれば、正しい申告書を再提出するだけで修正できます。期限後に税額が増える方向の修正は「修正申告」、税額が減る方向は「更正の請求」を行います。更正の請求は法定申告期限から5年以内に可能です。

まとめ

📋 この記事のポイント

  • 全員共通で必要な書類は確定申告書・マイナンバーカード・還付先口座情報の3つ
  • 給与所得者は源泉徴収票+控除ごとの追加書類(医療費明細書・寄附金受領証明書等)
  • 個人事業主は青色申告決算書(or収支内訳書)+帳簿・領収書の保存が必要
  • 不動産売却がある人は第三表+譲渡所得の内訳書+売買契約書の写しが必要
  • 書類は10月から順番に届く。「確定申告用クリアファイル」にまとめて保管が鉄則
  • e-Taxなら源泉徴収票・保険料控除証明書等の添付を省略可能(5年間保存義務あり)
  • 書類不備を防ぐには国税庁の作成コーナーのチェック機能やスマホ読取を活用

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