公認会計士 第47928号・税理士 第159175号
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確定申告を済ませた後の「納税方法がわからない」「還付金はいつ届くのか」とお悩みの方に向けて、7つの納税方法の手数料・上限額・おすすめ対象を比較表付きで解説します。この記事を読めば、自分に最適な納税方法を選び、還付金もスムーズに受け取れます。


確定申告を済ませた後の「納税方法がわからない」「還付金はいつ届くのか」とお悩みの方に向けて、7つの納税方法の手数料・上限額・おすすめ対象を比較表付きで解説します。この記事を読めば、自分に最適な納税方法を選び、還付金もスムーズに受け取れます。
🏆 結論:毎年納税する人は振替納税、今年だけなら手軽さでスマホアプリ納付がおすすめ
所得税の納付期限は確定申告と同じ3月15日です(振替納税は4月中旬頃)。納税方法は7種類あり、それぞれ手数料・上限額・手続きの簡便さが異なります。毎年継続して納税する人は初回の届出だけで以降自動引落しになる振替納税が最も楽です。今年だけの納税や少額の場合はスマホアプリ納付やコンビニ納付が手軽。高額でポイントを貯めたい場合はクレジットカード納付が選択肢になりますが、決済手数料との損得計算が必要です。還付金はe-Taxなら約3週間、書面申告なら1〜2ヶ月で振り込まれます。
確定申告で納付すべき所得税がある場合、以下の7つの方法から選択できます。どの方法を選んでも税額は変わりませんが、手数料や手続きの手間が異なります。
| 納税方法 | 手数料 | 上限額 | 事前届出 | 領収書 | 引落し・支払時期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 振替納税 | 無料 | なし | 初回のみ | × | 4月中旬頃(約1ヶ月後払い) |
| ダイレクト納付 | 無料 | なし | 初回のみ | × | 即時 or 期日指定 |
| ネットバンキング | 無料 | なし | e-Tax登録 | × | 即時 |
| クレジットカード | 有料 | 1,000万円未満 | 不要 | × | カード引落し日 |
| スマホアプリ | 無料 | 30万円 | 不要 | × | 即時 |
| コンビニ納付 | 無料 | 30万円 | 不要 | × | 即時(現金のみ) |
| 窓口納付 | 無料 | なし | 不要 | ○ | 即時(現金のみ) |
参考: 国税庁「キャッシュレス納付」
💡 実務のポイント
領収書が発行されるのは金融機関・税務署の窓口納付のみです。融資の審査等で領収書が必要な場合は窓口納付を選ぶか、「納税証明書」を税務署に請求する方法もあります。ただし、クレジットカード・スマホアプリ・コンビニ納付では、納税証明書の発行に最大3週間かかる場合があります。
納税の頻度・金額・手軽さの優先度に応じて、最適な方法を判定できます。
| あなたのタイプ | おすすめ方法 | 理由 |
|---|---|---|
| 毎年確定申告で納税する人 | 振替納税 | 初回の届出だけで毎年自動引落し。支払いも約1ヶ月先で資金繰りに余裕あり |
| e-Taxを毎年使う人 | ダイレクト納付 | 申告後にワンクリックで納付完了。期日指定も可能 |
| 今年だけ納税する人(少額) | スマホアプリ納付 | 事前届出不要・手数料無料。PayPayなどで手軽に支払い |
| ポイントを貯めたい人 | クレジットカード | ポイント還元あり。ただし決済手数料との損得計算が必要 |
| ネットが苦手な人 | 窓口納付 | 納付書と現金を持って金融機関へ。唯一領収書が発行される |
振替納税は、指定した銀行口座から自動で引き落とされる方法です。初回のみ「預貯金口座振替依頼書」を税務署またはe-Tax経由で提出すれば、翌年以降は手続き不要で毎年自動的に引き落とされます。引落し日は3月15日ではなく例年4月中旬頃のため、約1ヶ月の支払猶予がある点もメリットです。
ただし、引落し日に口座残高が不足していると振替不能となり、法定納期限(3月15日)の翌日から延滞税が発生します。振替日の前日までに残高を確認してください。
e-Taxで確定申告書を送信した後、その画面上から口座振替で納付できる方法です。即時引落しと期日指定の2つのモードがあり、期日指定を使えば納期限ギリギリまで資金を手元に置いておくこともできます。インターネットバンキングの契約は不要で、事前にe-Tax経由で「ダイレクト納付利用届出書」を提出するだけで利用開始できます。
「国税クレジットカードお支払サイト」(トヨタファイナンス運営)から納税情報を入力して納付する方法です。VISA・Mastercard・JCB・American Express・Diners Clubが利用可能。分割払いやリボ払いも選択できますが、カード会社の規定に基づく利息が発生します。
⚠️ 注意
クレジットカード納付には納税額に応じた決済手数料がかかります。1万円ごとに約83円(税込)の手数料が発生するため、納税額が高いほど手数料負担も大きくなります。ポイント還元率によっては手数料の方が上回り、損になるケースもあります。
PayPay、d払い、au PAY、LINE Pay、メルペイなどのスマホ決済アプリで納付する方法です。e-Taxで申告後に「国税スマートフォン決済専用サイト」にアクセスし、アプリで決済します。手数料無料ですが、1回の上限が30万円です。
国税庁のシステムで作成したQRコードをコンビニのキオスク端末(Loppi・マルチコピー機)で読み取り、レジで現金納付する方法です。利用可能なコンビニはローソン・ナチュラルローソン・ミニストップ・ファミリーマートです。手数料無料ですが、上限30万円で現金のみの対応です。
納付書に現金を添えて金融機関または税務署の窓口で納付する方法です。唯一、その場で領収書が発行される方法です。金額の上限はなく、手数料も不要ですが、窓口の営業時間内にしか対応できません。
確定申告の基本的な流れについては「確定申告とは?対象者・期間・やり方を完全ガイド」をご覧ください。
クレジットカード納付はポイントが貯まる一方で決済手数料がかかります。「本当にお得なのか」を具体的な数字で確認しましょう。
📐 シミュレーション前提条件
| 納税額 | 手数料 | 還元0.5% | 還元1.0% | 還元1.5% |
|---|---|---|---|---|
| 10万円 | 830円 | 500円(▲330円) | 1,000円(+170円) | 1,500円(+670円) |
| 30万円 | 2,490円 | 1,500円(▲990円) | 3,000円(+510円) | 4,500円(+2,010円) |
| 50万円 | 4,150円 | 2,500円(▲1,650円) | 5,000円(+850円) | 7,500円(+3,350円) |
| 100万円 | 8,300円 | 5,000円(▲3,300円) | 10,000円(+1,700円) | 15,000円(+6,700円) |
※ポイント還元率はカード会社やカードの種類によって異なります。税金の支払いでポイント還元率が変わるカードもあるため、事前にご確認ください。
🧮 シミュレーションのポイント
ポイント還元率0.5%のカードでは、どの納税額でも手数料が上回り損になります。還元率1.0%以上のカードであればプラスになりますが、差額は大きくありません。「ポイントが貯まるからお得」と安易に判断せず、ご自身のカードの還元率で計算してから判断してください。手数料ゼロで済むダイレクト納付や振替納税も有力な選択肢です。
確定申告で税金を多く納めていた場合や、各種控除の適用により税金が戻る場合は、還付金を受け取れます。
還付金は確定申告書の「還付される税金の受取場所」欄に指定した預金口座に振り込まれます。公金受取口座を登録済みの方は、確定申告書に口座情報を記載しなくても公金受取口座に振り込まれます。
| 申告方法 | 入金までの目安 | 備考 |
|---|---|---|
| e-Tax(電子申告) | 約2〜3週間 | 処理が早い。e-Taxのメッセージボックスで処理状況を確認可能 |
| 書面申告(郵送・窓口) | 約1〜2ヶ月 | 税務署での処理に時間がかかる |
💡 実務のポイント
還付金の入金が遅い場合、口座情報の記載ミス(口座番号の誤り・名義人の不一致)が原因であることがほとんどです。特に旧姓のまま口座を使っている場合や、ゆうちょ銀行で記号番号を間違えるケースが多いため、提出前に再確認してください。
還付金が予定より遅い場合は、以下の点を確認してください。
各種所得控除の一覧は「所得控除の全種類一覧|適用要件と控除額を完全解説」をご覧ください。
前年の確定申告で一定額以上の所得税を納付した人は、翌年に「予定納税」として所得税の前払いを求められます。確定申告後に突然届く通知に驚く方が多いため、仕組みを理解しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 前年の予定納税基準額が15万円以上の人 |
| 予定納税基準額 | 前年の確定申告に基づく所得税額(一定の調整後) |
| 納付時期(第1期) | 7月1日〜7月31日(基準額の1/3) |
| 納付時期(第2期) | 11月1日〜11月30日(基準額の1/3) |
| 残りの1/3 | 翌年の確定申告で精算 |
| 通知 | 6月中旬に税務署から「予定納税額の通知書」が届く |
廃業、業績悪化、災害などにより今年の所得が前年より大幅に減る見込みの場合は、「予定納税額の減額申請書」を提出することで予定納税額を減らすことができます。
| 減額申請の対象 | 申請期限 |
|---|---|
| 第1期分+第2期分の減額 | 7月15日まで |
| 第2期分のみの減額 | 11月15日まで |
💡 実務のポイント
予定納税を忘れて滞納すると延滞税が発生します。振替納税を利用している方は所得税の確定申告分だけでなく、予定納税の第1期・第2期も同じ口座から自動引落しされるため、振替日前の残高確認を忘れないでください。
確定申告の納期限(3月15日)までに全額を納付することが困難な場合は、所得税の延納制度を利用できます。
確定申告書の「延納届出額」欄に延納する金額を記載し、3月15日までに納付すべき税額の1/2以上を納付すれば、残りの金額を5月31日まで延長して納付できます。ただし、延納期間中は年0.9%(令和7年の特例)の利子税がかかります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 延納可能額 | 納税額の最大1/2まで |
| 延納期限 | 5月31日 |
| 利子税 | 年0.9%(令和7年特例)× 延納期間の日数 |
| 手続き | 確定申告書の「延納届出額」欄に記載するだけ |
青色申告の特典については「青色申告のメリット完全ガイド」をご覧ください。
振替日に口座残高が足りないと引落しに失敗し、法定納期限(3月15日)の翌日から延滞税が発生します。対策は振替日の前日までに残高を確認すること。複数の口座を持っている場合は、振替に登録した口座を間違えないよう注意してください。
個人事業主で消費税の課税事業者の場合、所得税と消費税はそれぞれ別の納税手続きが必要です。金額を取り違えたり、片方だけ納めてしまうミスがあります。消費税の納期限は3月31日で、所得税の3月15日とは異なる点にも注意してください。
クレジットカード納付では、納税額がカードの利用可能額を超えていると決済できません。日常のショッピング利用で残枠が少なくなっている場合は、事前にカード会社に利用可能額を確認してください。
窓口納付には納付書が必要です。納付書は税務署で入手できますが、e-Tax利用者や一定の条件に該当する方には事前送付されません。窓口納付を選ぶ場合は、先に税務署で納付書を入手しておくか、キャッシュレス納付への切り替えを検討してください。
💡 実務のポイント
実務で最も多い納税トラブルは「振替日の残高不足」です。毎年4月中旬の引落し日を忘れてしまう方が非常に多く、残高不足になると通常の法定納期限(3月15日)に遡って延滞税が計算されるため、1ヶ月以上の延滞扱いになります。スマートフォンのカレンダーに振替日のリマインダーを設定しておくだけで防げます。
📋 この記事のポイント
確定申告は「申告して終わり」ではなく、正しく納税して初めて完了です。自分のライフスタイルに合った納税方法を選び、期限内に確実に納付しましょう。納税方法に迷った場合は、税理士に相談すれば最適な方法をアドバイスしてもらえます。
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