中小企業の顧問契約ガイド|税理士・社労士・行政書士をまとめて依頼する方法

中小企業の顧問契約ガイド|税理士・社労士・行政書士をまとめて依頼する方法
鮎澤パートナーズ代表 鮎澤 竜哉
公認会計士 第47928号・税理士 第159175号・社会保険労務士 第13240067号・行政書士 第24061284号
年間100社以上の法人決算・会社設立・税務調査対応を支援。

「税理士・社労士・行政書士の顧問契約を個別に結ぶと管理が大変」とお悩みの新宿区の中小企業経営者に向けて、まとめて依頼する手順・費用相場・選び方を完全ガイドします。この記事を読めば、自社に最適な顧問契約プランを構築できます。

🏆 結論:3士業まとめて依頼で月額約20〜30%削減

税理士・社労士・行政書士を個別に顧問契約すると、情報共有コストと期限管理の負担が重くなります。同一事務所でまとめて契約すれば、月額費用を約20〜30%削減でき(年商5,000万円・従業員10名の場合、月5万円→4万円相当)、書類の二重作成も不要になります。依頼は「相談→ヒアリング→見積→契約→運用開始」の5ステップで完了し、早ければ2週間で運用を開始できます。

まとめて依頼するメリット|5つの具体的な効果

メリット1:月額費用が20〜30%削減できる

個別契約と一括契約の費用比較は以下のとおりです。年商5,000万円・従業員10名のケースでシミュレーションしました。

項目 個別契約 まとめて契約 削減額
税理士顧問料月3〜4万円月2.5〜3.5万円月0.5万円
社労士顧問料月2〜3万円月1.5〜2万円月0.5万円
行政書士スポット年20〜30万円年10〜15万円年10万円
決算申告(年1回)年20〜30万円年15〜25万円年5万円
年間総額約100〜130万円約75〜100万円約25〜30万円削減

※概算値です。業種・従業員数・処理量により異なります。

メリット2:同一窓口で情報共有の手間がゼロになる

個別契約では、決算書を税理士が作成→社労士へ提出→また別の用途で行政書士へ提出、という情報伝達が発生します。実務では、この「情報の横流し」が書類作成の30〜40%を占めることもあります。まとめて依頼すれば、社内で情報共有されるため、経営者の負担はほぼゼロになります。

メリット3:期限管理が一元化される

中小企業には税務・労務・許認可で年間30以上の期限があります。窓口が分散していると漏れが起きやすくなります。

領域 主な期限(例) 担当士業
法人税申告決算日翌日から2ヶ月以内税理士
消費税申告決算日翌日から2ヶ月以内税理士
源泉所得税納付毎月10日(特例7月/1月)税理士
年末調整翌年1月31日税理士
労働保険年度更新毎年6月1日〜7月10日社労士
社会保険算定基礎届毎年7月10日社労士
許認可の更新5年ごと等(業種別)行政書士

メリット4:士業間の意見齟齬がなくなる

たとえば役員報酬の決定時、税理士は「損金算入のため定期同額給与」を主張し、社労士は「社会保険料節約のため賞与化」を勧めるケースがあります。まとめて契約していれば、事前に調整された一貫した提案を受けられます。

メリット5:緊急時のレスポンスが早い

税務調査・労基署調査・許認可の期限ミスなど、緊急事態では複数士業の同時対応が必要になります。まとめて契約していれば、1本の電話で複数士業が動けます。

まとめ依頼の対象業務|3士業×主要業務一覧

税理士に依頼する業務

税理士法第2条により、税務代理・税務書類作成・税務相談は税理士の独占業務です。国税庁「税理士制度」で制度の詳細を確認できます。主な顧問業務は以下のとおりです。

社労士に依頼する業務

社会保険労務士法第2条により、労働保険・社会保険の手続きと労務管理相談は社労士の独占業務です。詳細は厚生労働省「社会保険労務士制度」で確認できます。

行政書士に依頼する業務

行政書士法第1条の2により、官公署提出書類の作成は行政書士の業務範囲です。中小企業では許認可・届出系が中心です。

💡 実務のポイント

実務では、中小企業で行政書士の顧問契約を結ぶケースは少数派です。建設業・運送業・飲食業など定期的な許認可更新がある業種以外は、「必要時のスポット依頼」で対応する方が合理的です。弊所でも顧問契約は税理士+社労士がメイン、行政書士はスポット対応という形で提供するケースが多いです。

まとめ依頼の5ステップ|契約から運用開始まで

ステップ1:無料相談(所要0.5〜1時間)

まずは相談予約を入れて、事務所に訪問または Web会議で現状をヒアリングしてもらいます。事前に以下を用意しておくとスムーズです。

ステップ2:ヒアリングと課題整理(所要1〜2週間)

事務所側が現状の決算書・就業規則・社保手続きを精査し、課題を整理します。このフェーズで「現顧問の料金が割高」「就業規則が法改正に対応していない」などの課題が見つかることも多いです。

ステップ3:見積書の受領と比較検討(所要1週間)

事務所から3士業分の統合見積書を受領します。以下の項目をチェックしてください。

チェック項目 確認ポイント
基本月額料金税理士・社労士の合計で月いくらか
決算申告料月額に含むか別途か、金額はいくらか
訪問頻度月1回・四半期1回・必要時のみ等
追加料金の発生条件従業員増・売上増・調査対応等で発生するか
年末調整・給与計算月額に含むか別料金か
契約期間と解約条件1年契約か、解約予告期間は何ヶ月か

ステップ4:契約締結(所要1週間)

契約書を精読し、不明点を確認した上で締結します。複数士業で契約書が分かれるケースもあれば、統合契約書1通にまとめるケースもあります。

ステップ5:運用開始と引き継ぎ(所要2〜4週間)

現顧問がいる場合は引き継ぎ作業が発生します。決算書・総勘定元帳・給与台帳・就業規則・各種届出控えなどを新事務所に引き渡します。期中解約は料金精算トラブルになりやすいため、決算月終了後のタイミングがおすすめです。

AYUSAWA PARTNERS

顧問契約のご相談は鮎澤パートナーズへ

初回相談無料。税理士・社労士・行政書士をワンストップでまとめてご提供します。新宿区中小企業の顧問実績多数。

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料金プラン|従業員数×売上規模のマトリクス

新宿区の中小企業における3士業まとめ契約の標準料金です。弊所の実績ベースの目安です。

従業員数 / 年商 〜3,000万円 3,000〜1億円 1〜5億円
5名以下月3〜4万円月4〜5万円月5〜7万円
6〜10名月4〜5万円月5〜6万円月6〜8万円
11〜30名月6〜8万円月7〜10万円月9〜12万円
31名以上月10万円〜月12万円〜月15万円〜

※税理士顧問料+社労士顧問料+給与計算の合計。決算申告料・年末調整は別途。

オプション料金の目安

まとめて依頼する事務所の選び方|7つのチェックポイント

  1. 3士業が同一事務所内にいるか(外部提携だけでは情報連携が弱い)
  2. 中小企業の顧問実績があるか(目安:50件以上)
  3. 業種の専門性(自社の業種に対応した実績があるか)
  4. 料金の透明性(基本料金と追加料金の区別が明確か)
  5. レスポンスの速さ(メール・電話の返信が24時間以内か)
  6. クラウド会計対応(freee・マネーフォワード等に対応しているか)
  7. 事務所の立地(定期訪問が必要な場合、アクセスが良いか)

⚠️ 注意:「3士業対応」の実態を確認

Webサイトで「税理士・社労士・行政書士ワンストップ」と謳っていても、実態は代表者が税理士のみで、社労士・行政書士は外部提携というケースが多くあります。情報連携の緊密さに差が出るため、「事務所内に3資格の有資格者がいるか」「士業間で直接連携できる体制か」を必ず確認してください。

失敗しない契約のコツ|5つの実務アドバイス

コツ1:現顧問との契約解除は決算終了後に

期中で税理士を切り替えると、前顧問と新顧問の間で決算書の整合性が取れないリスクがあります。決算月終了後〜申告前の空白期間を使って切り替えるのがベストです。

コツ2:料金は「月額+追加料金」の総額で比較

月額2万円の事務所でも、決算申告30万円・年末調整15万円・給与計算月3万円などが加算されると、年間総額は100万円超になります。必ず年間総額で比較しましょう。

コツ3:契約前に担当者面談を

実際に担当する職員・士業との面談を必ずリクエストします。所長とは話したが、実務担当は新人だったというケースもあるため、事前に確認が必要です。

コツ4:クラウド会計の相性チェック

freee・マネーフォワードなどを既に使っている場合、事務所側の対応経験を確認します。対応経験のない事務所に依頼すると、事務所側の教育コストを請求されることがあります。

コツ5:助成金・補助金のアドバイス範囲を確認

顧問契約内で「助成金のアナウンス」がつくか、申請サポートまで含むか、別途成功報酬かを契約前に確認します。事務所によって差が大きい部分です。

よくある質問

税理士だけで顧問契約を結んで、社労士業務もやってもらえますか?
社会保険労務士法第2条により、社会保険・労働保険の手続きは社労士の独占業務です。税理士単独では手続き代行できません。税理士事務所内に社労士資格者がいる場合のみ、顧問料にセットで対応できます。
顧問契約を途中で解約できますか?
多くの事務所は1ヶ月〜3ヶ月前の解約予告で可能です。ただし期中解約の場合、決算申告完了前の解約は別途「中途解約料」が発生することが多いです。契約書の解約条項を事前に確認してください。
顧問料は値引き交渉できますか?
「3士業まとめての契約」を条件にした値引き交渉は可能です。弊所でも、複数契約の場合は個別契約より10〜20%引きで提案するのが標準です。ただし価格だけで決めると後々問題が起きることが多いため、サービス内容とのバランスで判断してください。
顧問契約は何年単位ですか?
多くは1年更新の自動継続です。契約書で「1年契約・自動更新・3ヶ月前までに申出なき場合は同条件で継続」という形が一般的です。最低契約期間が定められているケースもあります(例:6ヶ月縛り)。
決算が6月の会社ですが、いつ新顧問に切り替えるのがベストですか?
決算月の翌月から新顧問に切り替えるのが理想です(6月決算なら7月から)。前顧問に決算申告まで完了してもらい、新年度から新顧問に引き継ぐ形だと、決算書の整合性が保たれます。
税務調査対応は顧問料に含まれますか?
通常は顧問料には含まれず、別途日当制(1日5〜10万円)で請求されます。事務所によっては年1回まで無料というケースもあります。契約前に必ず確認してください。
社労士顧問は本当に必要ですか?
従業員5名以下の場合、社労士顧問契約は必須ではなくスポット依頼で足りることもあります。ただし社会保険加入義務がある・助成金を活用したい・就業規則を整備したい場合は、顧問契約が効率的です。従業員10名を超えると就業規則作成義務(労働基準法第89条)が生じるため、顧問契約の価値が大きくなります。
行政書士顧問契約は結ぶべきですか?
建設業許可・宅建業免許・古物商許可など定期更新が必要な許認可を持つ場合は顧問契約のメリットがあります。それ以外の一般中小企業では、必要時のスポット依頼で足りることが多いです。
クラウド会計を使っているので、顧問料は安くなりますか?
クラウド会計(freee・マネーフォワード等)の導入により、記帳代行の工数が減るため、月額1〜2万円程度の値引きを提案する事務所が多くあります。自社で記帳→月次チェックだけ依頼するプランが最も割安です。
初回相談でどこまで踏み込んだ話ができますか?
多くの事務所は初回60〜90分の相談無料です。決算書を持参すれば、現状の課題(節税の余地・給与計算の効率化・社保加入漏れなど)を具体的に指摘してもらえます。弊所でも、初回相談で「現顧問との料金差」「改善提案3〜5項目」を明確にお伝えしています。

📋 この記事のポイント

  • 税理士・社労士・行政書士をまとめて依頼すると月額約20〜30%削減
  • 年商5,000万円・従業員10名なら、個別100〜130万円→まとめて75〜100万円(年25〜30万円削減)
  • 依頼は「相談→ヒアリング→見積→契約→運用開始」の5ステップ、最短2〜4週間
  • 料金比較は「月額+追加料金(決算申告・年末調整・給与計算)の年間総額」で
  • 選び方の7ポイントは「同一事務所内3士業・実績・業種専門性・料金透明性・レスポンス・クラウド対応・立地」
  • 現顧問からの切り替えは決算月終了後がベストタイミング

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