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freee vs マネーフォワード vs 弥生 徹底比較|料金・機能・サポート
クラウド会計ソフトの3強「freee」「マネーフォワード」「弥生」で迷っている方に向けて、税理士が実務で使った経験をもとに料金・機能・サポート・税理士連携を徹底比較します。この記事を読めば、自社に最適な1社を判断できます。


クラウド会計ソフトの3強「freee」「マネーフォワード」「弥生」で迷っている方に向けて、税理士が実務で使った経験をもとに料金・機能・サポート・税理士連携を徹底比較します。この記事を読めば、自社に最適な1社を判断できます。
🏆 結論:3社の選び分け
freee=簿記知識ゼロでもOK。スマホ中心の記帳+確定申告〜法人申告までソフト内で完結したい人。マネーフォワード=簿記経験あり。給与・経費・勤怠のバックオフィスを一元管理したい人。弥生=コスト最重視。電話サポートが欲しい人。白色申告なら永年無料、法人向けも最大2年間無料と圧倒的コストメリット。ただし、最終的な判断は「顧問税理士がどのソフトに対応しているか」で決めるのが最も失敗しない選び方。
freee・マネーフォワード・弥生は、会計ソフトとしての「基本機能」にほとんど差がありません。差が出るのは「設計思想」です。この違いが操作感や向いている人に直結します。
| 項目 | freee会計 | マネーフォワードクラウド | 弥生(Next / 青色申告) |
|---|---|---|---|
| 設計思想 | 簿記の壁をなくす(独自UI) | 伝統的な会計を効率化 | シンプル&手厚いサポート |
| 入力方式 | 「収入・支出」型の質問形式 | 「借方・貸方」の仕訳入力 | ガイド付き入力(複数方式) |
| 運営会社 | フリー株式会社(東証グロース上場) | 株式会社マネーフォワード(東証プライム上場) | 弥生株式会社(KKR傘下) |
| 業界シェア | クラウド会計No.1(法人) | クラウド会計No.2 | 会計ソフト全体でNo.1(デスクトップ含む) |
| 無料トライアル | 30日間 | 1ヶ月間 | 最大2年間無料(法人)/ 初年度無料(個人) |
💡 税理士の本音:3社の使い心地の違い
税理士の立場から率直に言うと、マネーフォワードと弥生は「伝統的な仕訳形式」なので扱いやすいです。freeeは独自のUI設計のため、慣れるまで戸惑う税理士もいます。ただし、freeeの認定アドバイザー制度に登録している税理士であれば問題なく対応できます。freeeを使いたい場合は、事前に「freeeに対応していますか?」と顧問税理士に確認してください。
| ソフト名 | プラン名 | 年額(税抜) | 主な制限・特徴 |
|---|---|---|---|
| freee会計 | スターター | 11,760円 | 消費税申告書作成不可・レポート制限 |
| スタンダード | 23,760円 | 消費税申告可・レポート充実 | |
| プレミアム | 39,800円 | 電話サポート・税務調査補償 | |
| MFクラウド確定申告 | パーソナルミニ | 10,800円 | 消費税申告不可・請求書制限 |
| パーソナル | 15,360円 | 消費税申告可・経費精算含む | |
| パーソナルプラス | 35,760円 | 電話サポート付き | |
| やよいの青色申告 | セルフプラン | 11,330円 | サポートなし(初年度無料あり) |
| ベーシックプラン | 18,975円 | チャット・メールサポート | |
| トータルプラン | 33,000円 | 電話サポート+業務相談 |
※料金は変動する場合があります。最新の料金は各社公式サイトでご確認ください。やよいの白色申告オンラインは永年無料のフリープランあり。
⚠️ 注意:消費税の課税事業者は最安プランに要注意
freeeの「スターター」とMFの「パーソナルミニ」は消費税申告書の作成に対応していません。インボイス制度の導入で課税事業者になった方は、必ず消費税申告に対応したプラン以上を選んでください。弥生はどのプランでも消費税申告に対応しています。
| ソフト名 | プラン名 | 年額(税抜) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| freee会計 | ミニマム | 23,760円 | 3名まで・決算書作成可 |
| ベーシック | 47,760円 | 経費精算・ワークフロー | |
| プロフェッショナル | 477,600円 | 内部統制・監査対応 | |
| MFクラウド会計 | ビジネス | 要問合せ | 部門管理・経費精算含む |
| ビジネスプラス | 要問合せ | 電話サポート・予算管理 | |
| 弥生会計 Next | セルフプラン | 30,000円 | 最大2年間無料・サポートなし |
| ベーシックプラン | 42,000円 | チャット・メール・電話サポート |
※料金は変動する場合があります。最新の料金は各社公式サイトでご確認ください。
基本的な帳簿作成機能は3社ともほぼ同等です。差が出るのは「決算書の先」にある申告機能、消費税の処理、部門管理などの発展的な機能です。
| 機能 | freee | MFクラウド | 弥生 |
|---|---|---|---|
| 決算書作成 | ◎ | ◎ | ◎ |
| 法人税申告書作成 | ◎(freee申告で完結) | △(別の申告ソフト必要) | △(別の申告ソフト必要) |
| 消費税申告書作成 | ◎(スタンダード以上) | ◎(パーソナル以上) | ◎(全プラン) |
| e-Tax電子申告 | ◎(ソフト内で完結) | ○(e-Taxサイトへ連携) | ○(e-Taxサイトへ連携) |
| 部門管理 | ◎(ベーシック以上) | ◎ | ◎ |
| 銀行口座連携数 | 制限なし | 制限なし(業界最多) | 制限なし |
| AI自動仕訳 | ◎ | ◎ | ◎ |
| 次年度繰越 | ◎(ワンクリック) | ◎(ワンクリック) | ◎(ワンクリック) |
💡 実務のポイント:freeeの「申告まで完結」は大きなメリット
freeeは「freee申告」を追加契約すれば、決算書作成から法人税申告書の作成・電子申告までソフト内で完結します。マネーフォワードと弥生は決算書の作成まではできますが、法人税申告書の作成には別の申告ソフト(全力法人税、TKCなど)が必要です。税理士に申告を依頼する場合はこの差はあまり関係ありませんが、自分で法人税申告までやりたい場合はfreeeが有利です。
| サポート内容 | freee | MFクラウド | 弥生 |
|---|---|---|---|
| チャット | 全プラン | 全プラン | ベーシック以上 |
| メール | 全プラン | 全プラン | ベーシック以上 |
| 電話 | 最上位プランのみ | 最上位プランのみ | ベーシック以上(専門スタッフ対応) |
| 画面共有サポート | なし | なし | 上位プランで対応 |
| ヘルプ記事 | ◎(充実) | ◎(充実) | ◎(充実) |
電話サポートを重視するなら弥生が圧倒的に有利です。freeeとマネーフォワードは最上位プランでないと電話サポートが使えないため、「操作で困ったときにすぐ電話で聞きたい」という方には弥生をおすすめします。
税理士との連携は、会計ソフト選びの最重要ポイントです。3社それぞれの連携方法を比較します。
| 連携項目 | freee | MFクラウド | 弥生 |
|---|---|---|---|
| 税理士向け管理画面 | ◎(freeeアドバイザー) | ◎(MFパートナー) | ◎(弥生PAP) |
| 対応税理士数 | 増加中(認定アドバイザー制度) | 多い(伝統的UIで扱いやすい) | 最多(業界シェアNo.1のため) |
| データ共有方式 | リアルタイム共有 | リアルタイム共有 | リアルタイム共有 |
| TKC連携 | 非対応 | 非対応 | 一部対応 |
⚠️ 注意:TKCを使っている税理士の場合
顧問税理士がTKCシステム(FX2/FX4など)を使用している場合、freee・マネーフォワードのデータを直接取り込めないケースがあります。TKC対応の税理士であれば弥生からのデータ連携がスムーズです。まずは顧問税理士に「どのソフトが連携しやすいですか?」と確認してください。
業種によって最適な会計ソフトが変わります。以下の判定表を参考にしてください。
| 業種 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| IT・Web系フリーランス | freee | API連携が豊富・スマホ完結・クラウドサービスとの連携◎ |
| 飲食・小売(実店舗) | 弥生 | 電話サポートで安心・シンプル操作・コスト重視 |
| EC・物販(ネットショップ) | freee | Amazon/メルカリ等の自動連携・決済手段の一括管理 |
| 建設業 | 弥生 or MF | オフライン利用可(弥生デスクトップ)・部門管理(MF) |
| 不動産業 | MFクラウド | 複数物件の部門管理・銀行口座連携数が最多 |
| 士業・コンサルタント | MFクラウド | 請求書発行+会計の一元管理・顧問料の売掛管理 |
| 従業員10名以上の法人 | MFクラウド or freee | 給与・勤怠・経費精算のバックオフィス一元化 |
会計ソフトの選び方の全体像や「クラウド型 vs インストール型」の比較は、「会計ソフトの選び方完全ガイド」で詳しく解説しています。
会計ソフトの「次年度繰越」は3社とも自動でワンクリック処理できます。ただし、他社ソフトからの乗り換え時のデータ移行には注意が必要です。
決算が確定したら「次年度繰越」ボタンを押すことで、期末の貸借対照表の残高が翌期の期首残高として自動で引き継がれます。3社ともワンクリックで完了しますが、繰越前に必ず決算仕訳が完了していることを確認してください。繰越後に前期の仕訳を修正する場合は、翌期の期首残高にも影響するため注意が必要です。
| 移行パターン | 移行方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| 弥生 → freee | 弥生データのインポート機能あり | 勘定科目のマッピング確認必須 |
| 弥生 → MF | 弥生データのインポート機能あり | 補助科目の移行は手動の場合あり |
| freee → MF | CSVエクスポート→インポート | freee独自の科目体系の変換が必要 |
| Excel → いずれか | 期首残高の手入力 | 前期の決算書を基に正確に入力 |
💡 実務のポイント:乗り換えは必ず期首に
会計ソフトの乗り換えは新年度の開始時(期首)に行うのが鉄則です。期中に乗り換えると、仕訳の二重入力、残高のズレ、消費税区分の不整合など多くの問題が発生します。「今のソフトが使いにくい」と感じても、当期の決算が終わるまでは我慢して、翌期から切り替えてください。
簿記・仕訳の基礎知識については、「簿記・帳簿の基礎知識ガイド」で体系的に解説しています。
📋 この記事のポイント