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株式会社の設立手続きと費用|定款作成・電子定款・登記申請の実務ガイド
初めて株式会社を設立する創業者向けに、定款作成と登記申請の実務を解説します。この記事を読めば、定款の11記載事項、電子定款で4万円節約する方法、令和6年12月施行の新制度で認証料を1.5万円に抑える条件、費用の全内訳が具体的にわかります。


株式会社の設立手続きと費用|定款作成・電子定款・登記申請の実務ガイド
初めて株式会社を設立する創業者向けに、定款作成と登記申請の実務を解説します。この記事を読めば、定款の11記載事項、電子定款で4万円節約する方法、令和6年12月施行の新制度で認証料を1.5万円に抑える条件、費用の全内訳が具体的にわかります。
🏆 結論:株式会社設立の実費は約20〜25万円。電子定款+新制度活用で最安15.5万円まで圧縮可能
株式会社の設立費用は、定款認証手数料(3〜5万円)、登録免許税(最低15万円)、定款印紙代(紙定款のみ4万円)、謄本・印鑑証明等の実費(約2,000円)の合計で、紙定款なら約25万円、電子定款なら約20万円が目安です。令和6年12月施行の新制度で発起人3人以内・取締役会非設置などの条件を満たせば認証手数料が1.5万円に下がり、最安15.5万円まで抑えられます。期間は準備開始から登記完了まで2〜4週間、定款に必須11記載事項を正確に盛り込み、公証役場での認証→法務局への登記申請の順で進めます。
株式会社設立は、会社法の規定に基づき以下の8ステップで進めます。全体で2〜4週間が標準的なスケジュールです。
💡 行政書士の視点
設立登記申請日が会社設立日として登記されるため、「何日に設立したい」という希望がある場合は、その日に法務局が営業していることを確認して逆算してください。土日祝日・年末年始(12月29日〜1月3日)は登記申請ができません。月次の法人税計算・会計処理の区切りを考えると、月の1日を設立日にするケースが多いですが、月末・決算期末などに合わせるケースもあります。
| 費用項目 | 紙定款 | 電子定款 |
|---|---|---|
| 定款認証手数料(資本金100万円未満) | 30,000円 | 30,000円 |
| 定款認証手数料(100万円以上300万円未満) | 40,000円 | 40,000円 |
| 定款認証手数料(300万円以上) | 50,000円 | 50,000円 |
| 新制度:条件満たす場合(100万円未満) | 15,000円 | 15,000円 |
| 定款印紙代 | 40,000円 | 0円 |
| 登録免許税(資本金の0.7%、最低15万円) | 150,000円〜 | 150,000円〜 |
| 定款謄本(1枚250円×2通) | 約2,000円 | 約2,000円(電磁的記録保存料含む) |
| 会社実印・銀行印・角印 | 10,000〜30,000円 | 10,000〜30,000円 |
| 印鑑証明書(発起人分) | 数百円 | 数百円 |
| 合計目安(資本金100万円未満) | 約23〜25万円 | 約19〜21万円 |
※資本金の払込み自体は費用ではなく、会社の資産となります。司法書士・行政書士に設立代行を依頼する場合は別途5〜15万円の報酬が発生します。
📢 令和6年12月1日施行の新制度で認証料1.5万円に
公証人手数料令の一部改正(令和6年政令353号)により、2024年12月1日から、以下の4条件を全て満たす株式会社の定款認証手数料が3万円から1.5万円に引き下げられました。①資本金100万円未満、②発起人が自然人のみ3人以下、③発起人が設立時発行株式の全部を引き受ける旨の記載、④取締役会を置かない旨の記載。スタートアップ・一人会社の多くはこの条件を満たすため、最安15.5万円での設立が可能になりました。
電子定款とは、PDF等の電磁的記録で作成した定款を、電子署名を付して法務省の「登記・供託オンラインシステム」で認証する方式です。利用者の9割以上が電子定款を選択しています。
| 項目 | 電子定款 | 紙定款 |
|---|---|---|
| 印紙代 | 不要(0円) | 40,000円 |
| 必要機器・ソフト | PC・マイナンバーカード・ICカードリーダー・PDF作成ソフト | プリンタ・製本道具のみ |
| 作業の難易度 | 専用環境構築が必要・初心者には難 | Word等で作成可能・初心者向け |
| 保存性 | データで永続保存可能 | 紙の劣化リスク |
| 行政書士依頼時 | 行政書士の電子証明書を利用するのが一般的 | 発起人本人が認証手続きに行く必要あり |
💡 実務のポイント
鮎澤パートナーズは、公認会計士・税理士の代表がすべての業務を直接担当する、完全オンライン対応の会計事務所です。記帳代行から決算・税務申告・年末調整まで、売上規模だけで決まる年間総額のみの明朗会計で一括してお任せいただけます。
定款は会社の憲法と呼ばれる重要な書類で、会社法第26条〜第31条に基づいて作成します。記載事項は以下の3種類に分類されます。
これらを1つでも欠くと定款全体が無効となります。
⚠️ 目的の記載は将来の事業展開を意識
定款の「目的」に記載していない事業を行うと、法的には問題がなくとも、許認可取得や金融機関の口座開設・融資審査で不利になることがあります。将来の事業展開を見据えて、関連する事業を複数列挙しておくのが実務的です。最後に「前各号に附帯又は関連する一切の事業」を入れることで、関連事業も包含できます。後から目的を追加するには定款変更(登録免許税3万円)が必要です。
| 書類 | 取得先 |
|---|---|
| 定款(紙3通 or 電子定款データ) | 発起人が作成 |
| 発起人全員の印鑑登録証明書(3か月以内) | 住民登録地の市区町村役所 |
| 発起人の実印 | 発起人本人 |
| 実質的支配者となるべき者の申告書 | 発起人が作成 |
| 委任状(代理人が出席する場合) | 発起人が作成 |
| 本人確認書類(運転免許証等) | 出席者本人 |
定款認証後、発起人が設立時発行株式を引き受けるため、発起人の個人口座に資本金を振り込みます。
以下の書類をセットにして、代表取締役が記名押印します。
💡 実務のポイント
払込は必ず「通帳に記録が残る方法」で行います。ATMでの現金入金・ネットバンキング・振込のいずれでも可能ですが、通帳コピーで「誰が・いつ・いくら」を証明できる必要があります。ネット銀行でも、残高証明書や取引明細書で代用できます。登記完了後は、発起人口座から新設法人の銀行口座に速やかに移転してください。
AYUSAWA PARTNERS
株式会社設立の総合支援は鮎澤パートナーズへ
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鮎澤パートナーズに相談する本店所在地を管轄する法務局(登記所)に、書面申請・オンライン申請・郵送申請のいずれかで行います。書面申請の場合、窓口に書類一式を提出した日が会社設立日として登記されます。
登録免許税は「資本金の0.7%」と「最低15万円」のいずれか大きい方です。
法務局の審査期間は標準で1〜2週間です。不備があれば補正連絡があり、対応後に登記完了します。登記完了後、法務局で登記事項証明書(謄本)と印鑑証明書を取得します。
📢 法人設立ワンストップサービスの活用
マイナポータルから定款認証・登記申請・税務届出・社会保険手続を一括オンライン申請できる「法人設立ワンストップサービス」が2021年2月から運用されています。発起人全員のマイナンバーカードと電子環境が揃えばフルオンラインで設立可能です。行政書士・司法書士の代行サービスと組み合わせて利用するケースも増えています。
🔷 税理士・社労士の視点
特に重要なのが「青色申告の承認申請書」の提出期限(設立日から3か月以内 or 事業年度終了日のいずれか早い日の前日まで)です。この期限を過ぎると初年度の青色申告が認められず、欠損金繰越控除・30万円未満の少額減価償却資産特例などが使えなくなり、初年度の税負担が大幅に増加するケースがあります。弊所では設立登記完了と同時に税務届出・社会保険加入を並行して進め、期限管理を徹底しています。
建設業・飲食業・古物商・有料職業紹介業などの許認可では、定款の目的に該当事業が明記されていることが要件となります。対策:該当業種の文言を国土交通省・警察庁等のモデル定款から引用し、明確に記載する。
「東京都新宿区」までで留めると、同一区内の移転は定款変更不要で済みますが、区をまたぐ移転時は定款変更が必要です。対策:本店移転の可能性が低ければ、最初から詳細住所まで記載してもよい(ただし詳細記載の場合、区内での移転でも定款変更が必要になる)。
会社法上は資本金1円から設立可能ですが、1円会社は銀行融資・取引先開拓で信用を得られません。対策:業種・事業規模に応じて、最低でも100万円、できれば500万円以上の資本金を設定する。融資や許認可の前提条件としても資本金300万円以上を求められる業種があります。
例えば4月設立で決算を5月末にすると、初年度は1〜2か月と極端に短くなり、経理事務の負担が高まります。対策:決算月は設立月から11か月後以降に設定し、初年度を長めに確保する。消費税免税期間を活用する場合も決算月の選定が重要です。
発起人が複数いる場合、意思決定に時間がかかり、設立後の株主総会運営も複雑になります。対策:小規模な会社は発起人1名・代表取締役1名に集約する。株式は発起人が100%保有する体制が運営上スムーズ。
株式会社と合同会社(LLC)では、設立費用に約14万円の差があります。
| 項目 | 株式会社 | 合同会社 |
|---|---|---|
| 定款認証手数料 | 1.5万〜5万円 | 不要 |
| 登録免許税 | 15万円〜 | 6万円〜 |
| 印紙代(紙定款) | 4万円 | 4万円 |
| 実費最低合計(電子定款・新制度) | 15.5万円 | 6万円 |
| 株式発行・株主総会 | あり | なし(社員総会) |
| 社会的認知度 | 高い | 中程度 |
| 決算公告義務 | あり | なし |
株式会社を選ぶ理由は、社会的信用・将来の資金調達(株式発行)・上場可能性です。合同会社は費用を抑えつつ法人化したいスタートアップや、売上が小さい個人事業主の法人化に適しています。
📋 この記事のポイント